月曜日, 3月 13, 2006

民話劇 かさこじぞうシナリオ

平成17年度  6年生を送る会 3年生の出し物 
民話劇「かさこじぞう」
配役
 ナレーター 4名(1     )(2       )(3       )(4       )
   じぞうさま  6人(1        )(2       )(3        )(4            )
               (5       )(6        ) 
プレゼントを運ぶおじぞうさま20人
雪の精(地蔵様の上に雪をふらせる役)6人 
   じいさま1名(            )
  ばあさま1名(            )
  村の子どもたち  20人
  町のひとたち20人
 風っ子合唱隊(リコーダー)春風を思わせる華やかな衣装
黒子(店を出したり、村を出したりする)

♪「風っ子」の春を歌いながら風っ子合唱隊(リコーダーを持って)は春風を思わせる動作でステージの上(幕の前)に並ぶ(その他の人たちが3年生の位置で「風っ子」を歌う。)

「はるの かぜっこ みどりの子 はっぱを つけに やってくる はなびらいっぱい 手にもって 小鳥といっしょに やってくる きぼう あたえに やってくる きぼう あたえに やってくる」

ナレーター1(「風っ子」が終わったらナレーション)
むかしむかし、あるところに、びんぼうな じいさまと ばあさまが あったと。
じいさまは、まいにち、あみがさを こしらえては 町に 行って それを 売って、 くらしておったと。

 ♪わらべ歌「お正月」を歌いながら子どもたちが登場。
♪もういくつねると お正月 お正月には たこあげて おいばねついて あそびましょ。はーやく こいこい お正月

(村の子どもたちが 正月のわらべ歌を歌って たこあげ こまを回して遊ぶ。
遊び始めると同時に おじぞうさま じいさま ばあさま いろりのセットが登場。
 おじぞうさまが 6人 立って おじいさんと おばあさんが すげがさを あむところを見ている。)
おじぞうさま1 「おう おう お正月さんがそこまで ござらっしゃった。」
おじぞうさま2 「みなさん そろそろ わたしたちの ことしの 仕事も 終わりですが 今年の 子どもたちの 様子はどうでしたか。」
おじぞうさま3  「はい。はい。若松小のこどもたち とっても いい子に 育ったようです。わたしも しっかり おうえんしましたよ。」
おじぞうさま2  「それは いいことを しなすった。」
おじぞうさま4 「春になったら 6年生も そつぎょうだのう。」
おじぞうさま5 「若松小の6年生は 元気のええ こどもたちだった。」
(おじぞうさまと 子どもたち が「学校」の歌を 楽しく歌いながら踊る。)
がっこう がっこう がっこう行ったら 楽しい ことが たくさん あるよ
図工に 家庭科 体育 音楽 とっても 楽しい ことばかり
お昼休みは ともだち あつまれ てつぼう ぶらんこ すべりだい
ともだち だいすき 学校だいすき せんせい だいすき 学校 大好き

がっこう がっこう がっこう行ったら 楽しい ことが たくさん あるよ
算数 境科 漢字のかきとり とっても 楽しい ことばかり(えーー)
宿題すんだら 遊びにいきたい あしたの したくは できたかな(あーー)
勉強 だいすき  学校 大好き せんせい だいすき 学校 大好き
ともだち だいすき 学校 だいすき せんせい だいすき 学校 大好き



おじぞうさま全員  「さみしくなるのう。」
おじぞうさま6  「おお おお あのじさまと ばさまにも ええ春が くると ええのになあ。」
おじぞうさま1・2・3・4・5  「ほんと。 ほんと。」
あるとしの 大みそかおじいさんとおばあさんがいろりをはさんで 外の 様子を 聞きながら 正月の話をしている。

ばあさま 「ああ、そのへんまで お正月さんが ござらっしゃるというに、もちこの用意も できんのう。」
じいさま 「ほんにのう。」
ばあさま  「じいさま じいさま、今日は かさこを 五つもこしらえたで 町さ売りに行ったら もちこ 買えんかのう。」
じいさま  「おお、おお、それがええ、それがええ。」
じいさまは できあがった かさこを しょうと
じいさま  「ばあさん 帰りには もちこ うんと 買ってくるでのう。まっててくだされ。ことしこそ いい年とるべ。」
と にこにこして いうた。
ばあさま  「はいはい。 それじゃあ 火いたいて まってるからのう。気いつけてなあ。」
ナレーター2 
町には 大としの 市が 立っていて 、正月買いもんの 人で 大にぎわいでした。
うすや きねを 売る店もあれば、山から 松を 切ってきて売る人もいました。

♪「かさじぞう 1番」
すげがさ いつつ あみました。 せおって 町まで でかけます。 けれども かさは うれません。 しんしん つもる ゆきの みち


お正月のにぎやかな町の場面

「ええ、松は いらんか。おかざりは いらんか。」
じいさまも 声をはりあげてました。
じいさま 「ええ、かさや、かさやあ。かさこは、いらんか。」
けれども、だれもふりむいてくれません。
じいさま  「としこしの日に、かさこなんか 買うもんは おらんじゃろ。
       ああ、もちこも もたんで かえれば、ばあさまは がっかりするじゃろうのう。」

ナレーター3
じいさまは声をはりあげて かさこを 売り歩きましたが ちっとも売れません。 じいさまは とんぼり とんぼり 町を出て、村のはずれの のっぱらまで きました。
風が出てきて、ひどい ふぶきに なりました。
ふと 顔をあげると、道ばたに じぞうさまが 6人 立って いました。

じいさま 「おお、おじぞうさま おきのどくに。こんなに 雪を かぶって。」
じいさまは そういって おじぞうさまの 雪を はらって やった。
じいさま  「さぞ つめたかろうのう。そうじゃ。この かさこを かぶってくだされ。」
じいさま 「あれ こまったなあ。かさこが しかたがねえ。おらので わりいが、こらえて くだされ。」
じいさまは 自分の つぎはぎだらけの 手ぬぐいをとると、一番はしの じぞうさまにまぶせました。
♪「かさじぞう 2番」
おじぞうさまも さむかろと すげがさ かぶせて あげました。さいごの かたには てぬぐいを やさしくまいて かえりますー

じいさま 「これでええ、これでええ。」

じいさま 「ばあさま、ばあさま。いま かえったぞ。」
ばあさま 「おお おお じいさまかい。さぞ つめたかったろうのう。ところで かさこは うれましたか。」
じいさま 「それが さっぱり うれんでのう。」
ばあさま 「それにしても かさこが みあたらないが・・・」
じいさま 「それがのう。 帰り道 村はずれの のっぱらで じぞうさまが 雪をかぶっていて あまりにも さむそうだったので かぶせてきたのじゃ。」
ばあさま 「おお、それは いいことを しなすった。じぞうさまも、この雪じゃ さぞ つめたかろうもん。さあ さあ じいさま、いろりに あたって くだされ。」
じいさま 「やれやれ、とうとう もちこなしの としこしだ。そんなら ひとつ、もちつきの まねごとでも しようかのう。」
じいさま 「こめの もちこ ひとうす ばったら」(いろりの ふちを たたく。)
(ばあさまも ほほと わらって。)
ばあさま 「あわの もちこ ひとうす ばったら」(あいどりの まねをする)
(何回も くりかえす。)
じいさま 「ばあさん そろそろ やすむとするか。」
ばあさま  「そうしましょうかの。」
(しばらくすると)
♪「やさしい やさしい  じいさま   プレゼント もって やってきた  おもち いっぱい 手にもって お米といっしょに やってきた きぼう あたえに やってきた きぼう あたえに やってきた」
♪「やさしい やさしい  6年生   プレゼント もって やってきた  おもち いっぱい 手にもって お米といっしょに やってきた きぼう あたえに やってきた きぼう あたえに やってきた」

ナレーター4
6人の じぞうの 雪をとおて かさこ かぶせた じさまどこだ  やさしい やさしい ばさまはどこだ。」
「若松小をりっぱに 育てた 6年生は どこだ。 あいさつを 育てた 6年生は どこだ」
おじいさんの うちと 6年生をみつけた村のじぞうさまたちは プレゼントを 置いて 遠ざかっていきました。)


♪「かさじぞう 3番」
ふしぎな おとに 目を さまし あまどを あければ こめだわら はるかに むっつ あおいかげ ほのかに ゆれて とおざかる

じいさまとばあさま「おじぞうさまー ありがとう ございます。」
全員で「6年生のみなさーん。いろいろと ありがとうございましたー。」