月曜日, 2月 06, 2006

絵本の世界(その2)

子どもはお話が好き、絵本が好き。そうでない子がいるとすれば、その子は、好きになる方法と、まだ出会っていないのです。でも、なぜ、子どもは絵本が好きなのでしょう。
それは、子どもには、絵本のもたらすものが、こよなく心地よく、同時に、自分が成長していくうえで、絵本の持つ恵みが欠かせないものと、自分自身が本能的に分かっているからにちがいありません。

 子どもは絵本を読んでもらいながら、一心に絵を見ています。こどもにとって、絵本の絵は、おそらく生まれて初めて出合う美術です。絵本の絵は、子どもに見つめられるに足る美術であって欲しい。そうやって、子どもに、美しいものへの感性を育てて生きたいと思う。(続く)